特開2002-100344,
出願人:ソニー株式会社
【概要】
「 マグネシウムイオン電池の正極の作動電位を増加させる」ことが課題とされている。
解決手段としては,
「 負極と、マグネシウム化合物を含有する正極と、正極と負極との間に介在されるマグネシウムイオン伝導化合物とからなる電池であって、上記正極は、一般式Mg(M1-xAx)2O4(式中、xは0≦x≦0.2の範囲の数である。また、Mは遷移金属であり、Aは典型元素またはアルカリ金属、アルカリ土類金属である。)で表されるマグネシウム化合物を正極活物質として含む。」
こととされている。
マグネシウムイオン二次電池に関するものとなっている。
正極に関しては,例えば,
「一般式Mg(M1-xAx)2O4(式中、xは0≦x≦0.2の範囲の数である。また、Mは遷移金属であり、Aは典型元素またはアルカリ金属、アルカリ土類金属である。)で表されるマグネシウム化合物」
とされている。
このマグネシウム化合物は,「マグネシウム化合物がスピネル構造であり、Fd3m空間群で表せる占有原子サイト8aに、Mgが存在する」ことが特徴とされている。
負極に関しては,
「上述の正極活物質を電極に使った電池では負極はマグネシウム金属などの含マグネシウム化合物を使用しなくてはならない。さらに、未充電開回路電圧が約2.4Vであるので、電池に期待される作動電圧は2.4V以下になってしまうことが現状であった。そこで、2.4V以上の電圧を発生するマグネシウムイオン二次電池が望まれていた。」
とされている。
電解質に関しては,
「、非水溶媒に溶解させる電解質としては、例えば、Mg(SO2CF3)2等を使用できる。他にもホウフッ化マグネシウム(Mg(BF4)2)、トリフルオロメチルスルホン酸マグネシウム(Mg(CF3SO3)2)、ヘキサフルオロ燐酸マグネシウム(Mg(PF6)2)などが使用できる。」
とされている。
二次電池の構成としては,
「1 非水電解液電池、 2 負極、 3 負極缶、 4 正極、 5 正極缶、6 セパレータ、 7 絶縁ガスケット」
が,電池缶部材にパッケージされた形のものとなっている。
請求項は,8項であって,第1~4項までが正極に関するクレーム,第5~8項が電池に関するクレーム,となっている。
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