特表2015-519686,特開2019-016602,
出願人:カリフォルニア インスティチュート オブ テクノロジー,
【概要】
「本発明のセパレータは、優れたイオン伝導特性を支援すると同時にデンドライトが引き起こす機械的破損、短絡、又は熱暴走を防止する障壁を提供する」とされている。
請求項は195まであって,それに加えて,外国語でされた出願の日本語翻訳文であるためか,内容の把握がなかなか難しいように思えた。
請求項において,マグネシウム関連の部分は,請求項53で,
「 請求項1に記載の電気化学セルにおいて、前記電気化学セルは、リチウムイオン電池、リチウム金属電池、亜鉛電池、空気リチウム電池、空気亜鉛電池、空気アルミニウム電池、空気イオン電池、リチウム-水電池、シリコン系電池、ナトリウム電池、マンガン電池、ナトリウムイオン電池、マグネシウムイオン電池、アルカリ電池又は鉛蓄電池を含む、電気化学セル。」
↑ほぼすべてが列挙された内の一つとなっている。
「マグネシウムイオン電池」なので,それ以外のマグネシウム二次電池があった場合は?
課題を解決するための手段に関しては,
「本発明は、電気化学システム用のセパレータシステムであって、(i)第1高機械強度層であり、第1高機械強度層を貫通して第1パターンで設けた複数の開口を有する第1高機械強度層と、(ii)第2高機械強度層であり、第2高機械強度層を貫通して第2パターンで設けた複数の開口を有し、第2パターンは、第1高機械強度層から第2高機械強度層まで垂直に延びる軸に沿った第1高機械強度層の開口と第2高機械強度層の開口との重なりが20%以下であるように第1パターンに対してオフセット配列を有する第2高機械強度層とを備え、第1高機械強度層及び第2高機械強度層は、第1高機械強度層及び第2高機械強度層に接触して設けた電解質のイオンを第1高機械強度層及び第2高機械強度層を通して輸送可能であるように位置決めされる、セパレータシステムを提供する。」
↑複数の開口を有する第1高機械強度層及び第2高機械強度層の,それぞれの貫通する開口部の位置をずらして配置したセパレータということ?
代表図は,Figure 31 となっている。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/gazette_work2/domestic/A/501016000/501016600/501016600/501016602/D195E2366F5441D058C1E95AAD8FD286273AE964252213F2EEAA0EB990B76C22/text/JPA%20501016602_i_000002.jpg?version=202309042131
↑ここで,
【0250】
3105 集電体
3101 アノード
3102 アノード電解質
3102 アノード有機電極(←記載ミス?)
3103 セパレータ/膜
3102 多孔質カソード/カソード電解質(←記載ミス?)
3104 孔質カソード(硫黄又は空気カソード等)及びカソード電解質(水溶性電解質等)
3106 集電体
(↑文章だけですと,分かりづらい部分があったため,説明のために,直リンク図の表示による説明が必要でした。)
論理式:[二次電池/CL]*[マグネシウム/CL]*[固体電解質/CL]