再表2013/108309,
出願人:株式会社豊田自動織機,
【概要】
「リチウム金属の単位質量当たりの電池容量は3860mAh/gであり、比較的大きい。しかし、リチウム金属の体積密度は0.5g/cm3であり、かなり体積密度が低い。このため、体積エネルギー密度が低くなってしまう。体積エネルギー密度の高い二次電池を提供することを課題とする」とされている。
その解決法としては,
「負極、負極用の電解液、隔膜、正極用の電解液および正極がその順に設けられた二次電池であって、
前記負極は、水素の酸化還元電位に対して1.5V以上卑の酸化還元電位を有する元素をもち且つリチウム金属よりも体積密度が大きい負極材料からなり、
前記隔膜は、前記元素のイオンのみを通す固体電解質からなることを特徴とする二次電池」
とされている。
その負極材料となる金属に関しては,
「金属元素は、アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、及びナトリウムの群から選ばれた一種」とされている。
隔膜に関しては,負極がマグネシウムの場合,
「記隔膜は、マグネシウムイオンのみを通す固体電解質であって、
前記固体電解質は、β—Fe2(SO4)型マグネシウムイオン伝導体、高分子型マグネシウムイオン伝導体、及びNASICON型マグネシウム伝導体から選ばれた少なくとも一種」
とされている。
電解液に関しては,
「電解液は、グリニャール試薬RMgX(Rはアルキル基又はアリール基であり、Xは塩素、臭素、又はヨウ素である。)を含む」
とされている。
正極に関しては,
「正極は、前記負極の酸化還元電位に対して1V以上貴の酸化還元電位を有する元素をもつ正極材料」とされている。
「負極材料がマグネシウムのとき、正極材料は、鉄より貴な元素を含むとよい。鉄よりも貴な元素は、例えば、Cu、Ni、Ag、Au、Ni(OH)2が挙げられる。」
とされてる。
マグネシウム負極の場合の電池構造が,図4で示されていて,
図面下側の層から,
1,2,3,4,5
1:負極、2:負極側の電解液、3:隔膜、4:正極側の電解液、5:正極
とされている。、
請求項は15項で,すべて二次電池に関するクレームとなっている。
論理式:[二次電池/CL]*[マグネシウム/CL]*[固体電解質/CL]