特開2007-280627,
出願人:松下電器産業株式会社,
【概要】
「エネルギー密度の高いでマグネシウム二次電池は、良好な電解液、正極活物質がなく、実現に至っていない」ことが課題されている。
↑現時点でも多くの検討が行われている,
ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドマグネシウム(II) Mg・(N(CF3SO2)2)2
系のマグネシウム二次電池用電解質とその常温溶融塩に関する,先行特許文献。
その先行文献としては,
【特許文献4】 特開2004-259650号公報
【特許文献5】 特開2004-265675号公報
【特許文献6】 特開2004-265676号公報
が引用されている。
(負?)「極活物質は,マグネシウムまたはマグネシウムを含む合金」とされ,
電解質に関しては,
「水電解液が、電解質としてマグネシウム塩を含む非水電解液」とされ,
マグネシウム塩としては,
トリフルオロメタンスルホン酸マグネシウム Mg(CF3SO3)2,
ビストリフルオロメタンスルホニルイミド Mg・(N(CF3SO2)2)2
が挙げられている。
Mg(CF3SO3)2,と,下記(化1)または(化2)で示される常温溶融塩からなること(請求項3),
Mg・(N(CF3SO2)2)2と,(化3)または(化4)で示される常温溶融塩からなること(請求項4),
が特徴とされている。
「(MgxM2aM3bM4c)2(M’O4)3
(M2はCa、Sr、Baから選択される2価の金属元素であり、M3はSc、Y、Ga、Inから選択される3価の金属元素であり、M4はZr、Hfから選択される4価の金属元素であり、(x+a+b+c=2、c=a+xが満たされる。0<x<=1、0<=a<1、0=<b<2、0<c<=1、M’:WまたはMoを含む6価の金属元素。)」
が正極活物質とされている。
請求項は4項で,すべてマグネシウム二次電池に関するクレームとなっている。