特開2021-180132,
出願人:パナソニックIPマネジメント株式会社,
【概要】
「マグネシウム二次電池用の新規な非水電解液及びそれを用いたマグネシウム二次電池を提供する。」
ことが課題されている。
解決手段は,
「マグネシウム二次電池用非水電解液は、グライム溶媒と、マグネシウム塩と、式(1)で表されるアルキル化ヒドロキシトルエンとを備える。式(1)において、R1及びR2は、それぞれ独立して、アルキル基又はアルキル基における水素原子の少なくとも1つがハロゲンに置換されたハロゲン化アルキル基を含む。」
とされている。
↑アルキル化ヒドロキシトルエンを添加剤として含むことが,新規と思われる。
↓電解質の溶媒は,
「前記グライム溶媒は、1,2-ジメトキシエタン、ジグライム、トリグライム、及びテトラグライムからなる群より選ばれる少なくとも1つを含む」
↓マグネシウム塩は,
「前記マグネシウム塩のアニオンは、Cl-、BF4-、[N(FSO2)2]-、[N(CF3SO2)2]-、[N(C2F5SO2)2]-、[N(FSO2)(CF3SO2)]-、[CB11H12]-、及び[B(OCH(CF3)2)4]-からなる群より選ばれる少なくとも1つを含む」
↓マグネシウム二次電池の課題に関しては,
「2価のマグネシウムイオンと周りの溶媒との相互作用が強く、溶媒がマグネシウムイオンから脱離しにく
い。加えて、マグネシウム二次電池では、使用できる溶媒は、耐酸化性の高い溶媒に限定される。つまり、マグネシウム二次電池用非水電解液では、マグネシウムの析出及び溶解の効率を向上させることと、溶媒の耐酸化性を向上させることとを両立させることが極めて難しい。これは、マグネシウム二次電池用非水電解液に特有の課題である。」
↓アルキル化ヒドロキシトルエンを添加することの効果は,
「アルキル化ヒドロキシトルエンは、電極の表面上で酸化されることで溶媒の分解を抑制できる。その結果、非水電解液の耐酸化性を向上させることもできる。」
請求項は7項で,請求項1~6がマグネシウム二次電池用非水電解液に関するクレーム,請求項7がマグネシウム二次電池に関するクレームとなっている。
論理式:[電池/CL]*[マグネシウム/CL]*[ハロゲン/CL]