ものづくり基礎講座(第32回技術セミナー) 『金属の魅力をみなおそう 第六回 マグネシウム』,資料
2012. Nov. 7,クリエイション・コア東大阪南館3階技術交流室A
正橋直哉 (東北大学金属材料研究所 ),
http://www.kansaicenter.imr.tohoku.ac.jp/_userdata/kinzoku_m_2.pdf
↑マグネシウム二次電池の負極として使用される純マグネシウムおよびマグネシウム合金に関しての基礎が知りたいと思っていたところ,非常に良い資料だった。異分野の者が,効率的に要点を知るのに最適な資料。金研はやはり金研か。
【概要】
↓以下,マグネシウム二次電池を意識して読んでみて,参考となったところ(著作権がありますので,ここでは文章でしか要約できませんが,上記資料の図表は秀逸です。)
■マグネシウムの熱力学(ページ14)
・水との反応
↑
マグネシウム合金をなんの処理もせずに水と接触させてもガスが発生するということはないが,
マグネシウム合金を部分的にエッチング後に,エッチングした部分でのみ水と触れた際に気泡が発生することからも,エッチングによってマグネシウム合金表面の反応性が上がったことが確認できる,と考えていいだろうか。
■合金元素の効果(ページ17)
■Mg-Al二元状態図(ページ20)
・Mgに対してAlは12.7%固溶し、さらに高くなると共晶反応により-Mg17Al12を析出
■AZ9l合金の組織(ページ21)
(a) 鋳造組織α-Mg(固溶体)の粒界に、α-Mgとα-Mg17Al12の共晶が晶出する。
↑
マグネシウム合金のエッチング後に強調され,光学顕微鏡像で見えていたパターンは,この粒界の共晶だったようだ。
■マグネシウムの安全性(ページ24)
■結晶異方性(ページ25)
■マグネシウムの安全性(ページ24)
・結晶は最密面ほど凹凸が少なく滑り抵抗が小さく滑り面となる。
↑
(0001)面が最密面になるだろうか。(0001)面ほど腐食されずらい,マグネシウムイオン電池的には,Mgイオンの溶出・析出,拡散が起こりずらく,電気化学的に活性が低いと考えてよいのだろうか。
■マグネシウムの塑性変形(ページ26)
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マグネシウムの各結晶面を非常に把握しやすい図が示されている。
■マグネシウムの表面処理(ページ32)
■マグネシウム合金のロードマップ(ページ33)
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マグネシウム電池が入っていない(笑)