再表2020/013327,特許 有効 (登録公報の発行),
特許出願 2020-530283 国際出願PCT/JP2019/027769 国際公開WO2020/013327,
特許査定 2023/07/24,
出願人:日本金属株式会社,埼玉県,
【概要】
「電気化学的に活性なマグネシウム金属製電気化学デバイス用電極材を提供することを目的とする。」
「従来のマグネシウム金属電極(合金を含む)には、前記不働態被膜が形成する課題に加えて、電流密度が低い、すなわち、電気化学的な活性が低いこと。」
が課題とされている。
↓請求項1は,かなり広い範囲のクレームとなっている。場合によっては,既存のマグネシウム金属材料全般にかかってくることも考え得るものとなっている。
「【請求項1 】
電気化学デバイスとして用いたときの電気化学デバイス用電極材の主たる反応面の表面
からX R D により測定した( 0 0 0 2 ) 面極点図において、表面の法線方向に極大値を持
たないマグネシウム金属からなる電気化学デバイス用電極材。」
「マグネシウム金属を塊状または厚板状とし、ある面の表面から測定した( 0 0 0 2 ) 面
極点図において、極大値を示す方向から1 0 度以上傾いた軸を含む面で切断した面を電気
化学デバイス用電極材の主たる反応面とする電気化学デバイス用電極材の製造方法の例と
して、純度9 9 . 9 9 % の純マグネシウム圧延板の圧延面に( 0 0 0 2 ) 面の極大値を持
つ純マグネシウム板を用いて、図1 2 の( a ) に示すように切り込みを入れ、板の側面を
全表面積の7 0 % 現出させ、図1 2 ( b ) に示すように電解液に浸漬し、電気化学デバイ
ス用電極材の主たる反応面を板の側面、すなわち、( 0 0 0 2 ) 面の極大値を持たない面
として酸化還元電流密度と酸化還元電位との関係を測定した。」
↑「板の側面を全表面積の7 0 % 現出させた」の部分,
サンプルの形状に関して,板厚,板面積,厚さ,切込み幅,切込み長さ等の具体的な数値情報の記述がない。
↓マグネシウム板の切込みの形状は以下のように示されているが,
特許文献では模式図で表されることが多いことには留意すべきと思われる。
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