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リチウムイオン二次電池の原料となるリチウムはレアメタルであり,資源不足や安定供給の面での課題があることから,他のベースメタルからなる電池の開発が求められています。そのため,マグネシウム、アルミニウム,亜鉛等を負極とした多価イオン二次電池の研究開発が進められています。その中でも、最も卑な酸化還元電位(-2.363V vs. NHE)を有し,資源量が豊富で,コストが安く,安全性が高いという利点を有しているマグネシウムを負極とした電池に関する研究開発が精力的に行われています。
当初私たちは,マグネシウムを負極とした二次電池の研究開発に取り組んできました。その二次電池は,すくなくとも,負極となる金属と、ヨウ素イオンを含む第一非液体電解質層,ヨウ素イオンを含まない第二非液体電解質層,およびカーボン正極を備えるものです。この場合,負極の金属電極以外の部分を共通とした二次電池が可能となります。現在,マグネシウム以外の多価金属を負極とした二次電池,さらには,マグネシウムと異種金属とからなる複合金属電極を負極とした二次電池の検討を現在進めています。
マグネシウム二次電池から、他の多価金属二次電池へも視野が広がってきましたことから、このホームページでの”マグネシウム二次電池”の表記を、”多価金属二次電池”にすることとしました。(2023.12.25)
私たちが検討を行っている二次電池は、多価金属イオンが正極と負極の間を移動するような従来の多価イオン二次電池とは異なり、また、電解質にヨウ素分子を加えておらず、電解質中のヨウ素分子の酸化還元反応を利用した従来の多価金属ヨウ素二次電池とも異なっており、金属負極側の電気化学反応から見れば、多価金属ヨウ素イオン二次電池と呼ぶべき構造の多価金属二次電池になっています。